木べらを選ぶときに見るところ

木べらは、フライパンや鍋で食材を炒めたり、返したり、混ぜたりするときに使う、木でできたへらです。この記事では、作り手の違う3つの木べらを比べます。

選ぶときに見るのは、使い方に合う形、長さ、木の種類、仕上げ、購入先です。3つとも価格帯は〜3,000円です。

形と使い方で選ぶ

3つは、ヘラ先の形と使い方が分かれています。

  • 炒め用の木べら:SALIU の山桜の木べらは、ヘラ先がゆるくカーブした炒め用の形です。
  • ターナー(フライ返し):フライパンで焼いたものを返すなら、土佐龍の桧のターナーです。平たい一枚板でできています。
  • 細身の調理ヘラ(スパチュラ):工房 菜やの山桜の調理ヘラは、先の幅が最大約4.5cmと細身で、炒めもののほか、シチューやカレーを煮る深い鍋で中身をこそげて混ぜる、裏ごしをする、ケーキにクリームを塗るといった作業に使います。

まず、炒める・返す・混ぜるのうち、いちばん多く使う作業に合う形から選ぶと絞りやすくなります。

長さで選ぶ

同じ木べらでも、長さには幅があります。3つの長さは、山桜の木べらが約27.5cm、山桜の調理ヘラが約31cm、桧のターナーが約37cmです。いちばん短いものと長いものとで約9.5cmの差があります。

桧のターナーには、長さ約30cmのレギュラー(スクエアとラウンド)と、穴のあいたロングもあります。

木の種類で選ぶ

3つのうち2つが山桜、1つがひのきです。

  • 山桜:サクラの仲間は、心材が褐色から赤褐色、辺材が淡い黄白色で、色の境目がはっきりしています。きめが細かく、やや重く硬めで、耐久性が高く加工しやすい木です。
  • ひのき:心材は淡い紅色を帯び、辺材はほとんど白に近い色です。きめが細かく均質で、ていねいに仕上げると表面に美しいつやが出ます。独特の香りがあり、山桜より軽い木です。

仕上げで選ぶ

仕上げは3つとも違います。

  • 桧のターナーは塗装も着色もしていません。
  • 山桜の木べら(SALIU)は、オイルで仕上げています。
  • 山桜の調理ヘラ(工房 菜や)は、えごま油と蜜蝋を工房で調合したワックスで仕上げています。ワックスは何度か洗ううちに落ち、つやがなくなったり、表面にざらつきを感じたりすることがあります。

使ったあとの手入れ

木べらは、使い終わったら洗い、水につけたままにしないのが基本です。洗ったら水気を拭き取り、風通しのよいところでよく乾かします。食器洗浄機は使わず、手で洗います。

山桜の調理ヘラ(工房 菜や)は、作り手が乾かし方とワックスの手入れも案内しています。その商品の記事にまとめています。

比較表でまとめて見る

木べら形長さ木の種類仕上げ価格帯購入先
山桜の木べら(SALIU)炒め用の木べら約27.5cm山桜オイル〜3,000円楽天市場
桧のターナー(土佐龍)ターナー約37cm(ロング)ひのき無塗装〜3,000円自社のオンラインショップ
山桜の調理ヘラ(工房 菜や)細身の調理ヘラ約31cm山桜えごま油と蜜蝋のワックス〜3,000円自社のオンラインショップ

3つの木べら

山桜の木べら(SALIU)

用途・想定シーン
フライパンでの炒めもの、かき混ぜ
サイズ
長さ約27.5cm
価格帯
〜3,000円
木の種類
山桜
こんな人におすすめ
炒めものの多いフライパン料理に、ヘラ先がカーブした木べらを使いたい人。オイル塗装の木べらを楽天市場で買いたい人

ヘラ先がゆるくカーブした、炒め用の木べらです。材は岐阜県中津川市付知町の山桜で、森を守るための間伐で出た木を使っています。仕上げはオイル塗装で、片面にロゴの焼き印があります。作り手の説明では、山桜の木べらはこのカーブで、炒めるのにもかき混ぜるのにも使いやすい形になっています。同じシリーズには、煮込み用と返し用もあります。

桧のターナー(土佐龍)

用途・想定シーン
フライパンで焼いたものを返す
サイズ
ロングは長さ約37cm・幅約7cm・厚さ約8mm、重さ約35g
価格帯
〜3,000円
木の種類
ひのき(四万十ひのき)
こんな人におすすめ
焼いたものを返すのに、塗装をしていない木のフライ返しを使いたい人。長さと穴の有無を選んで、作り手の自社のオンラインショップで買いたい人

四万十ひのきの一枚板の端材から作ったターナーです。塗装も着色もしておらず、防腐剤や漂白剤などの薬剤も燻蒸処理も使っていません。作り手の説明では、桧のターナーはやわらかい材のためフライパンや鍋に傷をつけにくく、軽くて持ちやすく、材に含まれる油分で水をはじきやすいターナーです。

山桜の調理ヘラ(工房 菜や)

用途・想定シーン
フライパンでの軽い炒めもの、シチューやカレーを煮る深い鍋で中身をこそげて混ぜる、裏ごし、ケーキにクリームを塗る
サイズ
長さ約31cm・ヘッドの幅は最大約4.5cm
価格帯
〜3,000円
木の種類
山桜
こんな人におすすめ
深い鍋の中身をこそげて混ぜる作業や、裏ごし・クリーム塗りにも木のヘラを使いたい人。植物の油とろうで仕上げたヘラを、作り手の自社のオンラインショップで買いたい人

長野県阿智村の工房 菜やが作る、山桜の調理ヘラです。仕上げは、えごま油と蜜蝋を工房で調合したワックスです。作り手の説明では、山桜の調理ヘラはテフロン加工などのフライパンを傷めにくいヘラです。

よくある質問

まな板も木でそろえられますか?

SALIU と土佐龍は、どちらも木のまな板もつくっています。木のまな板の選び方で、2つのまな板を含む5つを比べています。

作り手の森づくりは?

SALIU を手がける株式会社ロロは、SALIU の山桜に間伐で出た木を使い、毎年春に植樹をしています。土佐龍は、商品をつくるときに出る端材を捨てずに生かしています。SALIU・ロロの森づくり、土佐龍の森づくりで紹介しています。