箸の素材は、一本の木から削り出したものだけではありません。大岸正商店の「積層箸 樺の木先細」は、樺の薄板を重ねてつくる積層材の箸です。長さは23cm、箸先は直径約1mmまで細く研がれています。毎日使う箸を、箸先の細さと素材のつくりから選びたい人に向きます。
特徴
持ち手から箸先へ、すっと細くなっていく形です。頭の直径は約7mmで、やや細身。長さは23cmあります。
大岸正商店は福井県小浜市の箸屋で、若狭塗箸の企画・卸売と、インターネット通販による小売を手がけます。この箸の素材は北海道産の樺を使った積層材で、箸としての産地は秋田県です。
植物性のロウで表面を磨いて仕上げています。色は朱面、黄肌、墨味の3色があります。
積層材という作り方
積層材は、薄い板を重ねて固めた素材です。厚さ1.5ミリにスライスした北海道産の樺に熱硬化性樹脂を含浸させ、それを重ねてプレスします。
中身は樺の薄板で、そこに樹脂がしみ込んでいます。一本の木から削り出した無垢の箸とは、素材のつくりが違います。熱硬化性樹脂は、熱を加えて硬化させたあとは、もう一度熱しても軟らかくならない樹脂です。
木の箸の手入れは手洗いが一般的ですが、この箸は食洗機に入れて洗えます。
つくる過程で、木と樹脂に熱がかかります。そのため、使いはじめのころは匂いが気になることがあります。大岸正商店は、2、3週間ほどで自然と解消すると見ています。
箸先の細さ
名前にある「先細」は、箸先の形を指します。先端に向かって細く研がれていて、直径は約1mm。大岸正商店は、細い箸先が小さな食材をつかみ、魚の身をほぐすのに向く形だと位置づけています。
積層箸には、極細箸、樺の木先細、こだま、滑り止め黄肌という形状の展開があります。本品はそのなかの「樺の木先細」です。頭の直径で比べると、極細箸が約5mm、樺の木先細が約7mmです。
名入れ
この箸には名入れができます。贈り物にするときや、家の中で一膳ずつ持ち主を決めておきたいときに選べます。ただし、名入れをした箸は食洗機対応になりません。頼むかどうかは、ふだんの洗い方とあわせて決めます。
木の種類について
樺は、木目が緻密で、程よい重みのある木です。摩耗に強く、木肌は淡い赤みを帯びたクリーム色で、なめらかな手ざわりをしています。
この箸では、その樺が薄い板の姿になって重なっています。削り出した木目がそのまま表に出る箸とは、見え方が違います。
毎日使う道具ほど、素材の名前は意識しないまま過ぎていきます。この箸の内側にあるのは、北海道の林で育った樺です。選ぶときに一度だけでも、その木の名前を思い浮かべてもらえたらと思っています。
お手入れ
洗い方で気をつける点は多くありません。
- 食洗機を使えます。
- 箸先が細いので、たわしなどで強くこするのは避けます。
- 水や洗剤に長くつけたままにしません。
まとめ
「積層箸 樺の木先細」の23cmは、箸先の細さで選びたい人、手洗いに手間をかけずに木の箸を使いたい人、23cmの長さを探している人に向きます。
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