赤ちゃんに最初の椅子を選ぶとき、気になるのは、それがどれくらいの期間そばに置ける道具なのかというところです。HOPPLの「コロコロチェア」は、床で転がして向きを変えると座面の高さが変わり、大人が腰かけるスツールにもなる一脚。6ヵ月頃から大人まで、同じ一脚を使い続けられる椅子を探している人に向きます。

特徴

床にころんと転がして、上になる面を変える。コロコロチェアの使い方は、それだけです。工具もネジも要りません。角はどこも丸めてあり、ぶつかったときの当たりがやわらぎます。転がすときも、子どもの力で軽く向きを変えられます。向きが変わると座面の高さが変わるので、小さいうちは低い面で、大きくなったら高い面で座れます。対象は6ヵ月頃から大人までです。

耐荷重は、面ごとに分けて示されています。チェア面が30kg、スツール面が80kg。子どもが座る面と、大人が腰かける面とで、支えられる重さが違います。子どもが座らなくなったあとも、玄関で靴をはくとき、洗面所で支度を手伝うときに、大人が腰をおろす一脚として手元に残せます。

外寸は幅28cm、奥行30cm、高さ31cm。両腕で抱えるとすっぽり収まる大きさで、重さは1脚2.5kgです。大人なら片手で持ち上げられるので、遊ぶ場所や食卓のそばへ、そのつど動かせます。

チェアを2つ並べると、片方を椅子、もう片方を机として使えます。HOPPLは、椅子や机のほかに、本棚、テーブル、ベンチとしての使い方も挙げています。ひとつのかたちを、置き方と向きだけで役目ごと切り替えていく設計です。

ここで取り上げているのはナチュラル(CL-CHAIR-NA)です。ほかにアイボリーやブラックウォールナットなどの色があり、購入先によって選べる色が違います。保証は1年で、メーカーの保証規定に基づきます。

木の種類について

子どもは、椅子を椅子としてだけ見ているわけではありません。ひっくり返して中を覗きこんだり、上に立ってみたり、押して部屋のなかを移動させたり。手のひらも、足の裏も、ほおも、木肌に直接あたります。

コロコロチェアに使われているのは、ヨーロッパビーチ材とカバ材です。ブラックウォールナットの色だけは、ウォールナット材が使われます。ビーチ(ブナ)は木目が均質で粘りがあり、曲げに強い木で、玩具や器具の材として古くから使われてきました。木肌は淡いピンクがかったクリーム色をしています。カバは緻密で程よい重みがあり、摩耗に強い木です。色みは淡い赤みを帯びたクリーム色で、表面はなめらかです。

仕上げはラッカー塗装。木に油をしみこませる含浸の仕上げが木肌をそのまま残すのに対して、ラッカーのような塗膜の仕上げでは、塗った膜が表面をおおいます。木目は、その膜ごしに見えます。

毎日座って、運んで、ときには裏返しているうちに、木肌の色みや手ざわりが手のほうに残っていきます。その積み重ねが、いつか木そのものへの関心につながればと思っています。

お手入れ

塗膜のある木の家具は、次のような扱いが基本になります。

  • ふだんの汚れは、水に濡らして固く絞った布で拭き取ります。
  • 水や飲み物がかかったときは、早めに拭き取ります。
  • 直射日光の当たる場所や、エアコンの風が直接あたる場所は避けます。反りや色あせを防ぎやすくなります。

オイル仕上げの家具のように表面へ油を塗り足す手入れは、塗膜の仕上げでは行いません。

まとめ

転がして向きを変えれば役目が変わり、赤ちゃんの最初の椅子が、そのまま大人の腰かけとして残っていく。コロコロチェアは、ひとつのかたちのなかに、椅子とスツールの両方を持たせた一脚です。すぐ使わなくなることが気がかりで、長く手元に置ける子ども椅子を探している人に向きます。

同じ子ども椅子では、キシル まめチェアとオークヴィレッジ 広葉樹の森 子どもイスもあわせてご覧ください。まめチェアは国産ひのきの無垢材を植物系オイルで仕上げた豆椅子で、ひっくり返すと座面高が13.5cm・16.5cm・30cmの3段階に変わります。子どもイスはフレームと脚を伝統的な木組みで組み上げた一脚で、座面の高さは27cmです。