グラウンドで折れたバットが、食卓の箸に生まれ変わる——。兵左衛門の「かっとばし!!」は、野球で役目を終えたバットやバットづくりの端材を再生してつくられる木の箸です。野球が好きな人はもちろん、環境やサステナブルな取り組みに関心がある人、そして少し意味のある贈り物を探している人に向く一膳。「ただの箸」ではなく、背景にある物語ごと暮らしに取り入れられるのが、この箸のいちばんの魅力です。

特徴

「かっとばし!!」の無地タイプは、長さ21.5cmと大人の手になじみやすいサイズ感。装飾を抑えた素地に近い見た目で、和食にも洋食にも合わせやすく、毎日の食卓で気負わず使えるのが持ち味です。

素材になっているバット材は、もともと硬球を打ち返すために選ばれた木。バットには反発や耐久性を考えて硬く丈夫な木材が使われるため、その再生材も箸の素材として手堅い性格が期待できます。木の箸には一般に、金属や樹脂にくらべて軽く手になじみやすい、口当たりがやわらかい、料理をはさむ先端のコントロールがしやすい、といった良さがあります。本品もこうした木の箸らしい使い心地が見込めるタイプといえますが、実際の握り心地や重さの感じ方には個体差もあるため、ここでは断定しません。実物の質感は、下のリンク先の写真でも確認してみてください。

木の種類について

この箸を語るうえで欠かせないのが「素材が何の木か」という点です。「かっとばし!!」の素材は、折れたバットやバット製造時の端材を再生した、いわゆるバット材。バットにはアオダモ、ホワイトアッシュ、ハードメイプルといった木が使われており、再生材という性質上、一膳ごとにもとになった樹種が異なります。そのため本記事でも、「これはアオダモの箸」といった特定の樹種の断定はしません。「複数の硬い木が使われうるバット材の箸」と理解しておくのが正確です。

そのなかでもアオダモは、しなりと粘りを兼ね備えた良質なバット材として知られ、日本の野球を長く支えてきた木です。一方で、アオダモはバットに使える太さに育つまで数十年かかるともいわれ、資源としての先細りが課題になってきました。

「かっとばし!!」が単なるリサイクル品にとどまらないのは、ここから先です。兵左衛門の公式情報によれば、「かっとばし!!」シリーズの売上の一部は、NPO法人アオダモ資源育成の会を通じてアオダモの植樹や育成に役立てられています。つまり、折れたバットが箸になり、その売上がふたたびアオダモの森を育てる——という循環がこの一膳には組み込まれています。役目を終えた木の道具が、めぐりめぐって次の森を育てる。クロスウッドが大切にしている「木を使うことが森づくりにつながる」という考え方と、まっすぐ噛み合う商品です。

お手入れ

長く付き合うために、木の箸としての基本的なケアは押さえておきましょう。

  • 水や洗剤に長時間つけ置きしない。木は水を吸うため、つけ置きは反りや傷みの原因になります。
  • 洗ったらためずに、早めに水気を拭き取ってしっかり乾かす。
  • 箸先の塗装をいたわる。先端は塗装が摩耗しやすい部分なので、強くこすりすぎないようにする。
  • 食洗機は基本的に避ける。高温・乾燥・洗剤の影響で木や塗装を傷めやすいため、手洗いが無難です。

直射日光や急な乾燥を避け、使ったら乾かす——この基本を守るだけで、ぐっと付き合いやすくなります。

まとめ

グラウンドで折れたバットが食卓の箸になり、その売上がまたアオダモの森を育てていく。「かっとばし!!」は、そんな物語ごと手にできる無地の木の箸です。21.5cmの使いやすいサイズで日々の食事になじみ、野球が好きな人への贈り物にも、自分の暮らしにささやかな意味を添えたい人にも選びやすい一膳。気になった方は、下のリンク先で実物の写真や最新の情報を確認してみてください。