朝のトーストにバターを、焼きたてのお菓子にジャムを——そんな時間が好きな人に向くのが、宮島工芸製作所の山桜(やまざくら)のバターヘラです。木の道具を少しずつ育てていきたい人、毎日のパンやお菓子づくりの時間をちょっと豊かにしたい人にぴったり。落ち着いた木の表情は食卓になじみやすく、贈り物としても選びやすい一本です。「ただのバターナイフ」ではなく、樹種や作り手まで含めて選べるのが、この一本の持ち味といえます。

特徴

用途はバター用のスプレッダー(塗り広げる木のヘラ)。木のヘラには一般に、やわらかくバターをのばしやすい、口当たりや見た目がやさしい、金属より冷たさを感じにくい、といった良さがあります。冷蔵庫から出したばかりのひんやりした金属が少し苦手、という人にも、木の道具はなじみやすいタイプです。本品もこうした木のヘラらしい使い心地が見込めますが、実際の塗り広げやすさや感触には個体差もあるため、ここでは断定しません。

サイズは長さ180mm前後(楽天・Amazonの商品表記)。手に取りやすく、バターケースやジャム瓶のそばに添えておきやすい大きさです。バターはもちろん、ジャムやクリームチーズ、ピーナッツバターなどを塗り広げるのにも使いやすいでしょう。実物の質感や色味は、下のリンク先の写真でも確認してみてください。

木の種類について

このバターヘラの素材は、山桜(やまざくら/桜)です。山桜はきめが細かく、粘りがあって割れにくいため、細かな細工に向く木として古くから親しまれてきました。落ち着いた赤みのある色合いが特徴で、使い込むほどに色が深まり、飴色がかった表情へと育っていく経年変化を楽しめます。最初の色のまま「完成品」として持つのではなく、使いながら自分の一本に育てていける——それが桜の道具の魅力のひとつです。

作り手の宮島工芸製作所は、広島県廿日市市・宮島で、しゃもじや調理ベラなどの木の道具を手仕事でつくる作り手です。木材の集積地として木工が発展してきた宮島の地で、山桜などの木をひとつひとつ削り出しています。塗装に頼りきらず木そのものの質感を生かす作りは、暮らしの道具を長く使いたい人にとって、選ぶ手がかりになります。

木の道具を選び、手入れをしながら長く使うことは、木を無駄なく使い切る作り手を応援することにもつながります。これは、クロスウッドが大切にしている「木を使うことが森づくりにつながる」という考え方とも親和するものです。なお、これによる環境効果を過度に断定するものではありませんが、長く付き合える道具を一つ選ぶ、という姿勢そのものを大切にしたいところです。

お手入れ

山桜の表情を育てながら長く使うために、木のヘラの基本的なケアは押さえておきましょう。

  • 水や洗剤に長時間つけ置きしない。木は水を吸うため、つけ置きは反りや傷みの原因になります。
  • 洗ったらためずに、早めに水気を拭き取ってしっかり乾かす。
  • 食洗機は基本的に避ける。高温・乾燥・洗剤の影響で木を傷めやすいため、手洗いが無難です。
  • 乾燥して白っぽくなってきたら、時々食用油(オイル)をうすく塗ってなじませると、表情が落ち着きます。

直射日光や急な乾燥を避け、使ったら乾かす——この基本を守るだけで、ぐっと付き合いやすくなります。バターなどの油分が付く道具なので、使ったらこまめに洗って乾かす習慣をつけておくと安心です。

まとめ

広島・宮島の宮島工芸製作所が、山桜(やまざくら)で手がけたバターヘラ。きめ細かく粘りのある桜は扱いやすく、使い込むほど赤みが深まる経年変化を楽しめるのが何よりの魅力です。長さ180mm前後でバターやジャムを塗り広げやすく、木ならではのやさしい口当たりと見た目も持ち味。パンやお菓子づくりが好きな人、木の道具を育てたい人、そして贈り物にも向く一本です。気になった方は、下のリンク先で実物の写真や最新の情報を確認してみてください。