ウイスキーの樽として、長い時間を原酒とともに過ごしたオーク材。その木を削り出して、毎日握るボールペンの軸にしたのが、三菱鉛筆の「ピュアモルト ジェットストリームインサイド シングル」です。中に収まっているのは、なめらかな書き味で知られるジェットストリームのリフィル。メモを取るたびに、来歴のある木が指先に触れます。
樽として過ごした時間を持つ木
軸の素材は、サントリーウイスキーの樽に使われていたオーク材です。何十年という歳月、樽の内側で原酒をゆっくりと育ててきた木が、樽としての役目を終えたあと、ペンの軸へと形を変えています。
握るところは、ほとんどが木
指が触れるところの大半が木でできています。ボディは全体を樽材で作っていて、持つたびに木の手ざわりが指先に伝わります。クリップは板状で、表面にロゴが刻まれた、すっきりとした形です。
ノックは、押しはじめが軽く、押し込むにつれてじんわりと重みが加わっていく作りです。軸色はナチュラルとダークブラウンの2色があり、この記事ではナチュラルを取り上げています。
書き味はジェットストリームのまま
中のリフィルは、三菱鉛筆の油性ボールペン「ジェットストリーム」です。インクは黒、ボール径は0.5mmのノック式単色ペンで、手帳の細かな予定から会議のメモ、封筒の宛名まで、ふだん使っているジェットストリームと同じ感覚で書けます。インクが切れたら、替芯に入れ替えて使い続けられます。
木の種類について
オークは、日本でいうナラの仲間にあたる広葉樹です。硬く粘りがあり、水分を通しにくいことから、古くからワインやウイスキーの樽に選ばれてきました。
天然の木なので、木目は一本ずつ違い、同じナチュラルの軸でも表情が少しずつ異なります。三菱鉛筆は、使い込むうちに手になじみ、風合いが深まっていくことも、このペンの楽しみに挙げています。
こんな人に向いています
ジェットストリームを使っていて、軸だけを木にしたい人にまず合います。ウイスキーが好きな人や、素材の来歴を語れる道具を選びたい人にも、手に取る理由がはっきりしている一本です。パッケージには木目柄の型押しが入っていて、贈り物にも選びやすいペンです。
いっぽう、インクは黒の一色だけです。赤や青を使い分けたい人には、同じピュアモルトのシリーズにある多機能ペンのほうが合います。また、木目や色みは一本ずつ違うため、どれを手にしても同じ見た目であることを求める人には向きません。
お手入れ
木の軸は、水気と熱に気を配ると長く付き合えます。手汗や水がついたら、やわらかい布で軽く拭っておきます。夏の車内のように熱がこもる場所や、強い日差しが長く当たる窓辺には、置きっぱなしにしないようにします。
まとめ
ウイスキーの樽で過ごした木を、毎日の書く時間のそばに置く。ピュアモルト ジェットストリームインサイド シングルは、慣れた書き味と、来歴のある木の手ざわりを一本にまとめたボールペンです。
木の軸の筆記具をもう少し見比べたい人には、削らずに芯を繰り出して書く北星鉛筆「大人の鉛筆」や、黒・赤のボールペンとシャープを1本にまとめたパイロット LEGNO 2+1もあります。

