朝、鏡の前で髪を整えるときにも、出かけた先で身なりを直すときにも。十三やは、京都・四条通寺町でつげ櫛を作り続けて百年あまりになる店です。その店が国産のさつまつげで仕上げたのが「さつまつげのとき櫛」で、歯の細かいとき櫛を探している人に向いています。
特徴
とき櫛は、髪をとかして、からまりをほどくための櫛です。この一本は歯の細かい「細歯」で、歯先の間隔は約2.1mmあります。
大きさは4寸で、全長は約11.7cmです。寸は昔からの長さの単位で、十三やはこの櫛を持ち運びに便利な大きさとしています。
手作業で製造するため、形には一本ずつ個体差があります。
木の種類について
つげは、硬く粘り強い木です。生地が緻密で、櫛の材として使われてきました。使い込むうちに、木肌は自然な飴色に変わっていきます。
薩摩つげは、鹿児島県のつげです。薩摩つげ櫛は、鹿児島県の伝統工芸品に指定されています。産地のひとつの指宿には古くから、女の子が生まれるとつげの木を植え、嫁ぐときに花嫁道具のひとつとしてつげ櫛を作って持たせる風習があります。
この櫛の材は、国産のさつまつげを10年以上かけて乾燥させたものです。天然の木なので、木肌につげにもともとある黒いシミや色むらが出ることがあり、手もとに届く一本はほかのどれとも少しずつ違います。
まとめ
さつまつげのとき櫛(十三や)の細歯は、髪を細かい歯で整えたい人に向く、全長約11.7cmの4寸のとき櫛です。同じ4寸のとき櫛には、細歯より細かい極細と、歯の間隔が広い中荒・荒歯もあるので、見比べてから選べます。つくっているのは、京都の十三やです。
ほかの櫛も見たい方は、みねばりの解櫛(塩谷木櫛製造所)や、さつまつげの解櫛(辻忠商店)もご覧ください。
