暑い日にごくごく飲む水やアイスコーヒーを、ガラスでもプラスチックでもなく、木のコップで。北海道・旭川の高橋工芸がつくる「Kami グラス ワイド」は、道産のセン材をろくろで約2mmまで薄く挽いた、驚くほど軽い木のコップです。手に取ってもキンと冷たくならず、木のあたたかみがそのまま指先に伝わってきます。冷たい飲み物を涼しく楽しみたい人、軽くて割れにくいふだん使いのコップを探している人、そして夏の贈り物を選んでいる人に向く一杯です。

特徴

このコップの主役は、水やお茶、アイスコーヒーといった冷たい飲み物です。飲み口がすっと広がるワイド型なので、氷を入れても口当たりがよく、ごくごくと飲む夏の一杯によく合います。もちろん温かい飲み物にも使えますが、木ならではの持ち味がいちばん生きるのは、冷たい飲み物のときです。

いちばんの特徴は、その薄さ。ろくろで挽かれた縁はおよそ2mmしかなく、紙のように薄いことから「Kami」と名づけられています。手にした瞬間、ふっと持ち上がるほど軽く、たっぷり注いでも負担になりません。この軽さと薄さは、木のかたまりを回転させながら少しずつ削り出す、ろくろ挽きの手仕事だからこそ生まれるものです。

木は金属やガラスにくらべて熱を伝えにくい素材です。だから冷たい飲み物を注いでも、コップの外側までキンと冷えて手が冷たくなることが少なく、氷を入れた飲み物も冷たさが長もちします。テーブルにびっしり水滴がつく結露も起きにくく、コースター無しでも扱いやすいのがうれしいところです。

うっかり手をすべらせて落としても、ガラスのように割れてしまう心配が少なく、シンクや床にぶつかっても音が静かです。飲み口が歯や唇にあたる感触もやわらかく、口当たりがやさしいのも木のコップならでは。小さな子どもと使う食卓でも気を張らずにすみます。

ワイド型には、よく使われるW-S・W-M・W-Lをはじめ複数のサイズがあります。W-Sが容量およそ240ml、W-Mがおよそ290ml、W-Lがおよそ330mlで、高さはおおむね8.5〜9.6cmほど。ひとり分の水やお茶なら真ん中のW-Mが使いやすく、たっぷり飲みたい人やアイスドリンク中心ならW-Lという選び方ができます。価格は3,000〜7,000円台で、サイズや在庫によって変わるので、最新の展開は下のリンク先で確かめてみてください。

木の種類について

使われているのは「セン(栓)」。漢字では栓の木と書く、北海道をはじめ日本各地に育つ国産の広葉樹です。軽くてやわらかく、加工しやすい素材で、ろくろ挽きの薄いうつわづくりにもよく向いています。

センの魅力は、なんといっても色白で明るい木肌です。淡くやわらかな木目が、注いだ飲み物の色をじゃませず、そっと引き立ててくれます。麦茶の琥珀色や、アイスコーヒーの深い茶色が、白木の器のなかで静かに映える。そんな日々の何気ない一杯が、少しだけ絵になります。木目や色みは一本ずつ表情が異なるので、届いた一客の個性も楽しみのひとつです。

お手入れ

Kami グラス ワイドの仕上げは、食器用のウレタン塗装です。表面がしっかり守られているので、無塗装のうつわほど神経質にならずに使えますが、木の道具である以上、いくつか押さえておきたい基本があります。

  • 水や洗剤に長い時間つけ置きしない。
  • 洗ったあとは早めに水気を拭き取り、しっかり乾かす。
  • 食洗機・電子レンジは使わない(高温や急な乾燥で、ひびや反りの原因になりやすいため)。
  • 直射日光の当たる場所や、コンロ・ヒーターなどの熱源のそばに置かない。

むずかしいことはなく、「使ったら早めに洗って、拭いて乾かす」という基本を守るだけで、長く付き合える一客です。

まとめ

冷たい飲み物を、木の器で。Kami グラス ワイドは、道産のセン材を約2mmまで薄く挽いた、軽くて割れにくい木のコップです。手が冷たくなりにくく、結露もしにくいので、夏のふだん使いにも、木のうつわに初めてふれる一客としてもよく向きます。

つくり手の高橋工芸は、1965年の創業以来、旭川でろくろ挽きの木製テーブルウェアを手がけてきた工房です。代々受け継いだろくろの技を土台に、できる限り北海道産の木材を使ったものづくりを続けています。紙のように薄い一客には、その積み重ねた手仕事がそのまま宿っています。気になった方は、下のリンク先で選べるサイズや最新の情報、届く一客の木目を確かめてみてください。