家具の商品ページでは、「無垢材」「突板」という言葉をよく見かけます。どちらも木の板ですが、作り方が違います。この記事では、二つの違いを林業の用語と合板の規格の言葉で整理し、テーブルや机の品質表示から、天板が合板や繊維板に貼った突板かどうかを読み取る方法をまとめます。

無垢材は、接着をしていない木

林業の用語では、むく材は接着加工をしていない木材(製材品)を指します。丸太を決まった寸法に挽き割った板や角材を、貼り合わせずに使うものです。

板を何枚も貼り合わせて大きな1枚にした集成材は、接着をしているので、この用語の上では無垢材に入りません。

突板は、薄い木の板を表に貼ったもの

「突板(つきいた)」は、木を薄く切った板、または、それを合板などの板の表面に貼った作りを指して使われる呼び名です。

合板の JAS(日本農林規格)では、木そのものの美しさを見せるための薄い板を「化粧単板」、それを合板の表面に貼ったものを「天然木化粧合板」と呼びます。表に見えるのは木の面で、木目は、その木のものです。

下地の合板は、丸太から薄くむいた単板を、繊維の向き(木目の方向)が1枚ごとに直角に交わるように重ねて接着した板です。木は向きによって伸び縮みの大きさが違いますが、向きを交互に重ねることでその差が小さくなり、割れにくく、膨らんだり縮んだりもしにくくなります。

下地には、合板のほかに、木を細かくほぐして板に固め直した繊維板(MDF など)が使われることもあります。

テーブルと机は、天板の表示で見分ける

テーブルと机には、家庭用品品質表示法にもとづく品質表示のルールがあります。表示するのは、外形寸法、甲板(天板)の表面材、表面加工、取扱い上の注意です。

天板の表面材は、決められた名前で表示します。木の天板にかかわるのは、次の3つです。

表示名天板の表面
天然木天然木の板(天然木の板をモザイク状に組み合わせて貼った板を含む)
天然木化粧合板合板の表に、天然木の薄い板を貼ったもの
天然木化粧繊維板繊維板の表に、天然木の薄い板を貼ったもの(MDF を使ったものは「天然木化粧MDF」と表示できる)

突板の天板は、下地が合板なら「天然木化粧合板」、繊維板なら「天然木化粧繊維板」(MDF なら「天然木化粧MDF」)と表示します。どれも「天然木」で始まるので、続く言葉まで読むと、合板や繊維板に貼った突板かどうかが分かります。

表面加工が施されている天板は、ウレタン樹脂塗装、ラッカー塗装、漆塗装、オイル仕上げなど、表面加工の種類も決められた名前で表示します。表面材と合わせて読むと、天板の作りと仕上げの手がかりになります。表示は製品に付いているので、商品ページに載っていないときは、販売店に表示名を問い合わせる方法もあります。

どちらを選ぶか

無垢材は、接着をしていない木がそのまま形になるので、湿気や乾燥で木が伸び縮みします。合板を下地にした突板は、伸び縮みの小さい合板の上に、木の面を重ねた作りです。

接着をしていない木をそのまま使い、伸び縮みも含めて付き合いたいなら無垢材、伸び縮みの小さい作りを選びたいなら合板を下地にした突板、というように、暮らし方に合わせて選び分けられます。